扱いづらい「年上部下」のハートをつかむ上司、3つの特徴Photo:PIXTA

「年上部下」とどう付き合っていくべきか。多くのマネジャーが抱える悩みの一つです。経験や社歴が長い部下に対して指導や指示をすることは難度の高い仕事といえます。ただ、経験豊富な年上部下を味方につけられれば、職場としては大きな戦力になるはずです。そのためのポイントを解説します。(ヒューマンテック代表取締役 濱田秀彦)

扱いづらい「年上部下」
どうやって味方につけるか

「初めて持った部下が年上だった」――。これは、現代のマネジャー、リーダーにとって決して珍しいことではありません。役職定年制を導入する企業が増えており、「昨日まで上司だった人が部下になる」ということもよくあります。

 部下を動かすことはただでさえ難しいのに、相手が年上となればさらに難度が上がります。しかもそれが中高年となると、難度はマックスです。私はマネジメントに関するセミナー講師をしていますが、受講者である管理職から中高年の年上部下について「プライドが高く素直に指示に従わない」「『オレはもう先が短いから』とネガティブな発言をする」「当事者意識がなく評論家のよう」「やる気が感じられない」といった声をよく聞きます。

 かつて企業の管理職だった私も、同じことを感じた経験がありますので、年上部下を持つ皆さんの悩みには大いに共感できます。

 とはいえ、どこの職場も限られたメンバーで多くの仕事をこなしていかなくてはなりません。年上部下も戦力として貢献してもらわなくてはならないのです。それに、経験豊富な中高年の年上部下を味方につければ、職場の大きな戦力として活躍してもらうことも十分可能です。

 では、どうすればよいか。見ていきましょう。