インターンシップを行う
企業の本当の目的とは
インターンシップ(類)を実施する企業側の狙いは、採用に向けた母集団の形成である。採用母集団の中に入ることは、就活生としてもちろん意味がある。ただ、それが直接、内定獲得に有利に働くかというと、多くの人事担当者は「関係ない」と述べている。
いずれにせよ、就活生にとってインターンシップ(類)は企業を知るよい機会。ビジネスの全体像や実際の仕事の流れを映像や図解で分かりやすく説明してくれるので、参加しない手はない。オンラインなので交通費もかからないし、どんどん参加すべきである。
また、参加者には実質上、非参加者より早い段階での選考が行われているようだ。就活生にとって、早めに結果が分かることはプラスといえる。
ちなみに、企業の内定(内々定)出しそのものが年々早まっていることも覚えておこう。インターンシップで採用母集団をつくっても、彼らの関心をいつまでも引っ張れるわけではない。そのため優秀な学生には早めに内々定を出す傾向がある。
就活生のほうも22年卒では、6月末時点での内定承諾率が前年よりアップしている。第一志望ではないが、就活を終えたいという学生が増えているためだ。
23年卒の就活ではこうした変化を踏まえて、親も子も適切な対応を心がけたい。