株式投資をする人にぜひ読んで欲しい1冊が『株トレ——世界一楽しい「一問一答」株の教科書』だ。クイズを解きながら「株のトレードで勝つ技術」を身につける画期的な1冊だ。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。何万回にも及ぶ膨大な数のトレードから確立した「トレードで勝つ技術」を1冊に凝縮した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

株トレPhoto: Adobe Stock

売買高の変化に注目する

 売買高増加は、一般的に人気上昇を示します。

・売買高が多い=人気が高い
・売買高が少ない=人気が低い

 

・売買高が増加=人気が高まりつつある
・売買高が減少=人気が低下しつつある

 安値圏で売買高が少なかった銘柄が、急に売買高が増えて上昇する時、「買いシグナル」が出ることがあります。何らかの買い材料が出て、買い始めた人がいると考えられます。どんな材料が出ているかわからなくても、売買高の増加と株価の動きから「何かいい話が出ている」と想像することができます。

 逆に、高値圏で大商い(売買高が大きい)銘柄の売買高が徐々に減少していく場合には、「売りシグナル」が出ます。人気が離散し、下落に転じる可能性が高まっていると判断できます。

株式投資のクイズにチャレンジ

 H社、I社、J社、買うならどれ?

H社、I社、J社、買うならどれ?H社、I社、J社、買うならどれ?

【ヒント】好材料に株価が反応か?

 チャートを読むとは、株価の動きから「自分の知らない情報」を読み取ることです。

 3社とも、3月中は株価が1000円前後で膠着。好材料も悪材料もなかったと考えられます。

 ところが4月に入り、3社とも株価が上昇。好材料が出た可能性があります。株価が動き始めてまだ1週間ほどしか経っていないので、4月に出た好材料は新しいと言えます。