箱根駅伝、「打倒・青学」を果たすのはどこ?未来の優勝校を大胆予想青学の原晋監督(中央)と選手たち Photo:JIJI

堅実な走りを見せた青学が総合優勝

 新春の箱根駅伝は、昨年苦杯を喫した青山学院大学(青学)が安定した走りを重ね、往路、復路とも快走。3区でトップに立って、以後は一度も首位を譲らず、大会記録を更新して2年ぶり6回目の総合優勝を遂げた。

 打倒・青学を目指す他大学のほぼ全てがどこかの区間で大幅にタイムを落とすのを尻目に、青学は全員が堅実な走りを見せた。区間1位は10区中の3人だったが、他の7人も全員が区間トップの選手から1分以内でタスキをつないだ。

 区間順位が8位と最も悪かった6区の高橋勇輝(4年)でもトップからは41秒差。トップとのタイム差が最も大きかった2区(7位)の近藤幸太郎(3年)も56秒差で、3区太田蒼生(1年)につないだ。

 登録メンバー16人全員が「1万メートルのベストタイム28分台」と大会前から評判だったレベルの高さと層の厚さに加えて、崩れない、乱れない、本番に合わせるコンディショニング能力の高さ、大舞台で実力を発揮する勝負強さが際立っていた。

数字でわかる青学の「強さ」

 今年の青学がいかに強かったかを、別の角度から検証しよう。もし仮に、区間トップの選手(青学が1位の区間は2位の選手)が全員同じ大学で、トップの走りを展開していたら、青学はどれほど離されたのだろう?