――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  産業界の老舗企業から流行のグリーン資産を高い評価額でスピンアウトする戦略は、理論的に聞こえがいいが、実際にはそれほどよいものでないことが多い。だが、ドイツの鉄鋼・工業製品大手ティッセンクルップの有望な水素事業は例外かもしれない。  ティッセンクルップは13日、コングロマリット構造の中で長年埋もれていた合弁会社について、投資家に詳細を示した。同社は合弁に66%出資している。その合弁会社とはウーデ・クロリンエンジニアズで、ティッセンクルップ・ヌセラに社名を変更している。