トヨタの電動化技術と
スバルのAWD技術が融合した走り

 パワートレーンはFFがシングルモーター(150kW)、4WDはツインモーター(フロント80kW/リア80kW)。バッテリー(リチウムイオン)の総電力は71.4kW/hと発表。航続距離はWLTCモードでFFが500km前後、4WDが460km前後。0→100km/h加速はFFが8.4秒、4WDは7.7秒でクリアする。フロア下に配置した駆動用バッテリーは、10年後にも90%の電池容量維持率を目指したロングライフ設計である。

 プラットフォームは、トヨタ/SUBARUで共同開発したe-TNGA。低重心化と慣性モーメント低減を徹底追求するとともに、軽量/高剛性ボディを実現した。足回りはストラット/ダブルウィッシュボーンの組み合わせ。

 4WDシステムにはスバルの技術を積極導入する。4輪の駆動力とブレーキをコントロールし、走破性を高めるグリップコントロール付きXモードを装備。トヨタの電動化技術とスバルのAWD技術が融合した走りは、期待してよさそうだ。

 価格は正式発売まで未公表だが、メーカーは「BEV普及のためにコストを低減し、リーズナブルな車両価格でお届けしたい」と発言。実質的な購入金額(補助金を含む)は450万円前後からだと予想している。

(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/小久保昭彦、TOYOTA)

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