現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「返事」だけはいい人
あなたの周りに、「返事だけはいい」という人がいませんか?
何かお願いしたいときに、ちゃんと話を聞かないで「はい、大丈夫です」と答えるような人です。
つい、そういう人はありがたく見えてしまうのですが、中には無能な人もよくいると思うので、その特徴について見ていきましょう。
「やっぱり無理でした」と言い出す
返事だけいい人は、「その場でいい顔をしたい」という思いがあります。
「NO」と言えない性格の人は、わりと多くいます。しかも、元気がよくて、その場の体裁のことを優先させます。
しかし、フタを開けてみると、期待を下回るような仕事の出来だったり、締切の当日に「やっぱり無理でした……」と言い出すことがよく起こります。
しかも、そういうタイプの人は、反省をしません。
自分の見積りが甘かったことを認めようとしないんですよね。その結果、また同じことを繰り返します。
ネガティブな人のほうが、ちゃんとやる
その場だけカッコつけたり、自分の能力以上に自信満々だったりすると、このような失敗をします。
なので、周りの人が甘やかさないことが大事です。
話を最後まで聞いていないのに「大丈夫です!」「なんとか頑張ります!」と、威勢のいい返事をするような人に期待しないことです。
それよりも、「このスケジュールじゃ厳しいかもしれない……」「まずやってみて、ダメそうなら早めに連絡します」などと、ネガティブに引き受けてくれる人のほうが、じつはクオリティの高い仕事をします。
なぜなら、ちゃんと自分の能力やキャパシティが客観視できているからです。慎重に検討して返事をするからこそ、ちゃんと仕事などをやり切ってくれるのです。
体力があるうちは「大丈夫です!」でOK
ということで、すぐにいい返事をする人は、ちょっと気をつけるようにしてみてください。きっと信頼が回復できると思います。
また、そういう人が周りにいたら、ちゃんと指導したり、確認したりしたほうがいいでしょう。ぬか喜びの回数が減ると思いますよ。
お互いが正直に嘘をつかず、ちゃんと納得して仕事を進めたほうがいいと思います。
ただし、若いときとか実績のない頃は、「大丈夫です!」と言いながら徹夜してなんとか間に合わせるような頑張り方もアリなのかもしれません。体力で乗り切れるときなら、いい返事も有効です。
自分の体調とか年齢とかを考えて、返事を選ぶようにしましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。