インターンシップでしか得られないものとは?

また、インターンは成長の機会としても定着した。

日系のインターンでは5daysなどのグループワークを通して、企業のことを深く知ることができるので、自分の将来の夢を明確にできるようになるだろう。

外資系企業は、能力に自信がある学生が集まってくる傾向にあり、選考中のグループディスカッションや集団面接で彼らと同席するだけで、自分の現在の能力と課題が見えてくることが多い。当然参加できた場合も、選考を突破した精鋭たちと同じ時間を過ごすことで、知識量や思考力、発言力も磨かれるだろう。

ベンチャーでの長期インターンや海外インターンは実際に実務をさせてもらえるのでがんばった分だけ自分に実力と実績をつけることができる。就職活動を通して必ず聞かれる「学生時代にがんばったこと」と「志望動機」につながるだろう。

どのインターンに参加したとしても大きく成長をすることができる。さらに、これらの成長は通常の学生生活で得ることが難しいものだとも思っている、よほど気合いを入れた学生生活を送っている人でなければ。

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。