本書の要点

(1)アクションを起こすための第一歩は、自分が夢中になれるものを探すことだ。損得勘定をはさむことなく、自分の心に正直になろう。
(2)アイデアにおいて大切なのは、オリジナリティではなく実現可能性である。オリジナリティは、真似し、学び、実行し、失敗し、チューニングしてリトライするプロセスでおのずと出てくる。
(3)すきま時間を有効活用するコツは、仕事を細切れに分割することと、すきま時間に処理するタスクを前もって決めておくことである。

要約本文

【必読ポイント!】
◆「やり抜く」ための習慣
◇アクションを「習慣」にする

 あなたが「悩みはなんですか?」という問いに具体的かつ客観的に即答できるなら、それはアクションを起こしている証拠だ。納得いくまで悩み抜けばいい。悩むことで、あなたの知力や思考力、対応力が最大化する。

 一方、具体的かつ客観的に即答できないなら、それはアクションを起こしていない証拠である。これに反論するひとは、アクションの定義が著者のものと異なっているのだろう。

 著者が本書でいうアクションとは、「なにか」を変えようとする意思と実行のことだ。正しいアクションさえ起こせば、「なにか」を起こせる。その「なにか」とともに現れる課題や試練が、あなたを変えてくれるのだ。

 アクションはあなた自身の手で起こすしかない。根性や気合いに頼ると長続きしないので、アクションを持続的、連続的、永続的な習慣にするのがポイントである。

◇自分に正直になる

 アクションを起こさなければなにもはじまらない。では、あなたにとって正しいアクションとはなにか。その答えを得るヒントは「自分が夢中になれるものはなんなのか」という問いかけにある。

 ゲームやマンガ、アニメ、アイドルが好きなど、あなたが夢中になれるものは必ず何かある。ここで「好きだし夢中になれるけど、やっぱりそれは生産的でなさそうだ」と思って、夢中になれるものを否定してしまってはいけない。ゲーム好きならゲーム実況をしてみてはどうか。記事を書いたり、ゲームの作り手に回ったりするのもいいかもしれない。