大手金融機関の中では、37人抜き、51歳という最年少で4月に就任した損害保険ジャパンの白川儀一社長。主力の自動車保険においては、自動車産業が大きく変化する中で、どのような将来像を描いているのか。話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 片田江康男)
年齢的に現場との距離は近い
社長就任でも現場との対話は重視したい
――51歳で社長就任ということで、大手金融機関の中では最年少であることが注目されました。社長人事が発表されてから、どのような気持ちで準備をされましたか。
これだけ多くのお客さまを抱えている会社を率いるということで、緊張感と責任の重さを感じながら過ごしていたというのが正直なところです。
報道では51歳最年少というような表現で書かれていますが、自分では22年度は52歳になる年なので、若いとは思っていないんですよね(笑)。ただ、会長の西澤(敬二氏)とは13歳差ありますので、現場担当者との距離は年齢的に近い。
19年に役員になってからも、社内でいろいろなフロアを回って職員と話し、ときには「居酒屋行こう」と誘って、対話を続けてきました。社長になったからといって、距離を広げるのではなく、そのまま若い人との距離の近さを生かしていきたいと考えています。
今、私より年齢が下の役員は2人しかいません。しかし、これまでわりとズケズケと意見を言ってきましたし、自分の担当以外の業務にも意見を言っていました。そういう私のやり方やキャラクターは、皆さんに分かってもらっていると思っています(笑)。
――トップになって、これから推進したい分野などはどう考えていますか。