自衛隊で培った、自分を守る危機管理の技術

自衛隊で痛感!「優秀な人が育たない組織」と「育つ組織」の決定的なちがいPhoto: Adobe Stock

──わびさんの『この世を生き抜く最強の技術』の中にも、自衛隊で学んだ仕事術がたくさん書かれていましたよね。「効率的に仕事を進める6つの方法」や「平時は80%の力で働き、時々本気を出す」など、名言の連続で、メモを取る手が止まりませんでした。「自衛隊で鍛えられた合意形成力」というテーマで出てきた「思考過程ペーパー」も、早速実践するようにしています!

わび:ありがとうございます。私は今、自衛隊から転職して会社員として働いていますが、仕事の基礎力は自衛隊時代に培われました。

 今回お話しさせていただいた通り、自衛隊の長い年月を経て構築された危機管理の技術は、非常に優れたもので。

 私自身は、パワハラを受けていた頃は危機管理をしっかりとできず、キャパオーバーになるまで無理をしすぎて心を壊してしまいました。

 そのときの反省をふまえ、これまで学んできたノウハウをみなさんにお伝えできれば……と思い、こうして本やTwitterなどで発信をしています。

ぱやぱやくん:いやー、あの本は本当に、エリートコースを歩みながらもメンタルダウンしてしまったわびさんだからこそ書けることだと思いますよ。

 運悪くパワハラ上司に当たってしまって、死にたいほどつらい思いをしたところから回復したというストーリーには、心を打たれました。

 実践的な技術が書かれているのはもちろんですが、それ以上に、わびさんの思いが込められている本なので、今つらい思いをしている人や、真面目すぎて自分を追い込んでしまっている人にこそ読んでもらいたいですよね。希望になると思います。

わび:そうですね。ぱやぱやくんの『陸上自衛隊ますらお日記』を読んでクスッと笑って癒されたり、私が書いた『この世を生き抜く最強の技術』を読んで何かヒントを得られたり……。

「自衛隊」というととっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、何か、心がラクになるきっかけになったら嬉しいですね。