【外食】
コロナ禍で業界の課題が噴出
しかし「晴れ間」も見えてきた
コロナ禍で外出自粛が広がり、最も大きな打撃を受けた業界のひとつが外食だ。東京商工リサーチによると、飲食業の倒産(負債1000万円以上)は2020年1月から21年10月までの間に、累計1400件に達する勢いだ。
外食の主要業態は、ハンバーガー、牛丼、回転寿司などのファストフード、和洋中のファミリーレストラン、居酒屋、喫茶の4つだ。
外食業界は緩やかに成長を続けているが、見過ごせない変化も起きていた。コンビニとの競争激化、ビジネスパーソンの飲み会の減少、少子化による家族客の減少、グルメサイトの発達による選別消費などだ。
コロナ禍の直撃はこれらの課題を表面化させた。足もとでは感染者数の減少で飲食店に客足が戻り始めたが、依然先行きは不透明だ。
しかし「晴れ間」も見えてきた。コロナ禍をきっかけに、新たな時代の集客のヒントにつながりそうな取り組みが増えている。