仕事や趣味に忙しく、1日24時間では足りないと感じるビジネスパーソンは多いだろう。知識の吸収や学習の効率化にお勧めなのが、超高速学習法「FAST」だ。書籍『シリコンバレー式超ライフハック』(デイヴ・アスプリー著、ダイヤモンド社)を参考に、FASTの概要とその効果を高める有酸素運動のメリットを探る。(文/ライター 鈴木 舞)
名トレーナーが考案した
超高速学習法「FAST」とは
加速化学習のエキスパートであるジム・クウィク氏は、自身の経験を基に超高速学習法「FAST」を考案した。クウィク氏は速読や記憶改善の名トレーナーで、フォーチュン500社のCEOや映画俳優を指導した経験を有している。クウィク氏によると、スピード感を持ってタスクをクリアするには「FAST」の実践がお勧めだという。
クウィク氏が考案した超高速学習法「FAST」は、次の4つの要素から成り立つ。
F:FORGET(忘れる)
一度に集中できる情報は7つほどである、という考えに基づき、新しいことを学ぶために他のことを意識から遠ざけるステップ。
A:ACTIVE(能動的)
創造性に基づく積極的参加が、学習の高速化を促進するという考え方。学習中に自分が感じた印象や考え、疑問を書き留めることで、学習が加速化する。
S:STATE(状態)
FASTでは、学習の質を左右するのは環境や気分ではなく、脳と身体のコンディションによるところが大きいと考え、脳と身体のコンディション向上を重視する。