【答え】
祇園精舎は古代インドにあった!

「祇園」ということは、京都にあるお寺なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、それは不正解。

 祇園精舎は京都にはありません。さらに言うと、日本にもありません。

 祇園精舎とは何か。その答えは、「古代インドにあった仏教の寺」です。

 祇園精舎に関しては、こんなエピソードがあります。

「古代インドにスダッタという富豪がいたが、スダッタはお釈迦様の説法を聞いて感激。お釈迦様のために、寺(つまり精舎)を寄付しようと思い立った。

 精舎を建てるための土地は、ジェータという皇太子が持っていたものだった。ジェータ太子の土地をスダッタが買い取り、そこにつくられたのが祇園精舎だったのである。祇園精舎はインドに実際にあったお寺だ」(『「祇園精舎」ってどこ?意外と知らない『平家物語』を解説』より)

 中学校で暗唱していたけれど、祇園精舎が何かまでは知らなかった!(覚えていなかった)という人も多いのではないでしょうか。

 ちなみに「祇園精舎の鐘の声」とありますが、歴史学者の濱田さんによれば、「インドには鐘をつく習慣はなく、祇園精舎に鐘はなかった」そうです。

 では、なぜ「祇園精舎の鐘の声」という表現が記されたのか。その秘密については、こちらの記事『「祇園精舎」ってどこ?意外と知らない『平家物語』を解説』で詳しく解説しています。

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