労働者が株式投資で得る「2つの立場」、利害関係の大転換で広がる視野Photo:PIXTA

読者の多くの方々は、経営者ではなく従業員、つまり労働者だろう。労働者が株式投資をすることで、それまでと違う立場を得ることができる。それによって社会を見る視野が広がり、仕事をする上でも大局観を持てるようになるだろう。(レオス・キャピタルワークス株式会社未来事業室長 田中秀一郎)

立場の変化も株式投資を
するメリットの一つ

 前回の記事では、企業の自己資本の成長速度は、一般論としては経済成長率や賃金上昇率、金利収入による金融資産の増加率などを上回ることが期待できると考えられる理由を説明しました。

 また、個々人の立場に立ってみると、自分自身が伸び盛りの時期で、世間一般の企業の自己資本の成長率よりも自分自身の成長性が高い状況では、自分のスキルを磨くことに手間も時間もかけた方が良く、余裕資金は上記の理由で期待成長率の高い株式投資に回すと良いのではないかと申し上げました。

 しかしながら、株式投資を行った方が良いと考えられる理由はもう少し別の観点からも存在します。それは、立場の変化です。利害関係の大転換と言ってもいいでしょう。

 この立場の変化には大きく2つの変化があると思います。次ページから順に説明します。