「怒る」のではく「勇気づける」
選手の可能性を信じ切るべき
腹が立ったから言うのではありません。無限の可能性を持ち合わせているのにもったいない、そういう思いが前提にあります。
「その選手の可能性を信じ切ること」、それが彼らの力を最大化することに繋がると思っています。相手の可能性を信じるからこそ、「怒る」のではなく「勇気づける」といったアプローチも、考えてみてはいかがでしょう。
人間は1人ひとり価値観が異なり、また火がつくスイッチも違う。本人がそのスイッチに気づいていないこともあります。ですので、体罰や脅しで無理やりスイッチを入れるのではなく、じっくり話を聞いて、1人ひとりどのようなスイッチがあるのかに気づいてもらう。その方が、主体性をもって選手が動き出しますし、湧き出てくるエネルギーはとても大きい。
一見すると地道な方法のように感じるかもしれませんが、結果的にその方が早かったというケースはいくつもあるものです。
*柘植陽一郎・一般社団法人フィールド・フロー代表に聞く(3)に続きます。