債券投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)による直近の利上げを一部の米企業が苦境に陥る前兆とみなしている。借り入れコストの上昇が個人消費に水を差し、企業の経費を押し上げるとの見立てだ。FRBは15日、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を0.75ポイント引き上げると発表し、1994年以来の大幅利上げに踏み切った。同日発表されたFRB幹部らの見通しでは、年内にさらなる利上げが想定されていることも明らかになった。FRBはこれで、ゼロ近傍の金利からさらに距離を置くことになる。FRBは2020年以降、事実上のゼロ金利政策によって企業のデフォルト(債務不履行)・破綻件数を数十年ぶりの低水準近くに抑えてきた。
FRBの利上げ加速、ジャンク級企業が窮地に
「ローン市場はルビコン川を渡った」との見方も
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