米国の建設現場で人手不足が深刻化している。折しも、1兆ドル(約135兆円)の超党派インフラ投資法による資金拠出がちょうど始まるタイミングで、企業は労働者の確保や維持にあの手この手を尽くしている。冬季にはハイウエー建設が中断する寒冷地の北東部や中西部向けの求人サイトでは、南部の州の建設業者が温暖な気候や1年中仕事がある点を売り文句に働き手を募集している。遠隔地では、地元での人材確保は難しいとの見方から、契約金や人材紹介料、住宅手当てなどの好待遇をアピールして人手の確保を急ぐ動きが広がる。輸送会社セントラル・フロリダ・トランスポートは、トラック運転手の日々の生活を支援する専門の担当社員を置いた。医者の予約や融資ブローカーを探すといった、仕事の日には忙しくてできない用事を手助けすることが目的だ。
米で本格化するインフラ投資、人手不足に悲鳴
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