鳩山元首相が韓国のテレビで「日本政府の非礼」をお詫び、発言の中身とは韓国のソウルで行われた会談での鳩山友紀夫元首相(左)と尹錫悦大統領(5月9日) Photo:JIJI

韓国・アリランTVのニュース番組で、単独インタビューを受けた鳩山元首相。彼は「元首相」の肩書を利用して過去に何度も韓国への謝罪を重ねてきた人物だ。このインタビューでも彼は韓国民に謝罪し、慰安婦問題について日本政府の姿勢を批判した。インタビューで彼が語った内容とは……。(ビジネスライター 羽田真代)

鳩山元首相が、韓国・アリランTVのインタビューに出演

 韓国のアリランTV「アリランニュース」は6月9日、鳩山友紀夫元首相(注:2013年に由紀夫から友紀夫に改名)のテレビインタビューの様子を放送した。このインタビューはムン・ゴンヨンという女性アンカーが進行し、日韓関係、北東アジア情勢、文化交流などについて鳩山元首相に意見を求める内容だった。

 鳩山元首相といえば、「竹島は韓国領土」という趣旨の文をSNSに掲載したり、2015年の訪韓時にソウル市西大門(ソデムン)刑務所で日本の歴代首相で初めてひざまずいて謝罪したりした人物だ。彼の謝罪は、韓国で「誠意が感じられる」と一定の評価を受けた。

 加えて、最近では5月10日の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の就任式に個人枠で招待されて出席。尹大統領から「韓日関係の先生になってほしい」と言われ、再び注目を浴びたことが記憶に新しい。

 彼は毎年韓国を訪れているし、韓国寄りの発言を繰り返すことから、「親韓」「知韓」の日本人として(韓国では)知られている。