“日本一アウトプットする”精神科医の樺沢紫苑氏が今、「全サラリーマンが読んでおくべき、最強の一冊がある」という。
それが『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』(サラタメ著)だ。
著者のサラタメ氏は6年前にブラックな職場でボロボロ→4年前にホワイト企業に転職&副業開始→現在登録者66万人超えサラリーマンYouTuberとなった。SNSではサラタメさんの癒しの言葉が多くの共感を集めている。では、樺沢氏に「メンタルダウンの人がついやってしまう習慣【ワースト3】」について教えてもらおう。
メンタルダウンの人がついやってしまう習慣
【ワースト第3位】人と会わない
メンタルダウンして調子が悪くなると、「人と会いたくない」ということが多くなります。
しかし、そうなると、困っていることを誰にも話さないことでストレスを増やしてしまいます。
悩みを一人で抱えることが、結果として悩みを大きなものにしたり、解決不能な状態になったりすることもしばしばです。
「うつ病」まで陥った相手は、無理して人と会うと、余計に悪化することはありますが、その前段階においては、自分の悩みや困っていることを誰かに話すことが必要です。
メンタル状態が深刻にならないうちに、「ガス抜き」をすることが大切なのです。
「ガス抜き」とは、自分が困っていることや悩みを相手に、ただ話すということ。
問題解決やアドバイスをもらうことを目的にするのではありません。
ただ話すだけで気分がラクになるのです。
「ガス抜き」で、ストレスの大部分は消えていきます。
自殺して亡くなった3人に2人は、誰にも相談しないでいきなり自殺するといいます。
人に相談しないことが悩みを深刻化させ、ストレスを増やしていくのです。
あまりメンタルがやられないうちに、悩みが深刻にならないうちに、気楽に誰かに相談していくということが大切です。
メンタルダウンの人がついやってしまう習慣
【ワースト第2位】ゲームにハマる
メンタルダウンして、家にいても何もしたくない。
そんな人がやりがちなのが、ゲームです。
「何もしたくない」と意欲低下の状態でも、ゲームをしてる間は楽しい。
一瞬、気が紛れた気になります。
しかし、「楽しい」という状態は、脳が興奮している証拠です。
ドーパミンやアドレナリンなど、興奮型の脳内物質が分泌して、脳は全く休まらないのです。
メンタルダウンの人に必要なのは、「休息」や「リラックス」です。
ゲームや面白いテレビドラマ等の興奮型娯楽は、脳を興奮させます。
また遅い時間までゲームをしたりドラマを見ていたりしていると、すぐには寝られなくなります。
深夜までゲームやドラマを見る人も多く、睡眠障害の原因となります。
睡眠不足になると、メンタル状態は、今よりも、さらに悪化します。
メンタルダウンの人がついやってしまう習慣
【ワースト第1位】飲酒
ストレスがたまっている人の多くは、お酒を飲むはずです。
コレが、よくないのです。
「お酒を飲むとストレスが発散する」
と思っている人は多いですが、精神医学的には完全な間違いです。
お酒を飲んでもストレスが発散することはありません。
脳が麻痺するだけです。
一時的にストレスについて考えられないようになるだけで、本質的には何の解決にもつながっていないのです。
つまり、問題の先送りにすぎず、お酒はメンタルを間違いなく悪化させます。
継続的な飲酒によりストレスホルモンが増加することが明らかになっています。
つまり、飲酒によって、ストレスは増えるのです。
また、お酒は睡眠時間を短縮させ、睡眠の質を悪化させます。
ストレス発散の最高の方法が十分な睡眠をとることです。
つまり、飲酒による睡眠悪化は、メンタルやストレスの対処法として、本末転倒な完全に真逆な効果しかないのです。
また、うつ状態に陥っている人が飲酒をすると、うつ状態を悪化させることもわかっています。
メンタルダウンの人が絶対にやってはいけない習慣が飲酒です。
メンタルの調子が悪くなってきた場合は、まずはお酒をやめるべき。
そして、グッスリ眠るべきです。
そもそも、そのメンタルダウンの原因は、飲酒かもしれません。
(ps.)
このあたりの詳細は拙著【ストレスフリー超大全】をぜひ活用いただけたらと思います。
また、健康が資産になることを学びたい方や、ブラックな職場でメンタルがつらい方は、ぜひサラタメ著【シン・サラリーマン】を読んでみてください。
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。
コロナ禍に22万部のベストセラーとなった著書『精神科医が教える ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)のほか、シリーズ80万部の大ベストセラーとなった著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)など30冊以上の著書がある。