ラーメン「1000円の壁」崩壊へ!値上げできる店、できない店を徹底調査写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、全世界に拡大してから2年半の月日が流れた。コロナ禍の中でさまざまな問題に対処してきた日本のラーメン店はどのように変わったのだろうか。感染リスクが高いといわれる券売機や、「ラーメン1000円の壁」の動向を中心に、ラーメン業界の最新事情を追ってみたい。(講演・研修セミナー講師、マーケティング・コンサルタント 新山勝利)

コロナでラーメン店は
どう変わった?

 ラーメン店に入ると、大抵の場合、店頭入り口や席にアルコール消毒液が用意されており、来店客が自ら手にかけて利用している。お店によっては、センサー式温度計で体温を計測して、平熱か否かを確認してもらっている。

 客席では、アクリル板をカウンターやテーブル内に設置して、飛沫(ひまつ)感染防止の対策を行っているところも多い。さらに、椅子の数を減らして客席同士の間隔を空ける店舗もある。

 ラーメンの提供前には、客はマスク着用で待ち、複数名で来店しても会話はしない。食事中も会話はなく、「黙食」を実行してもらう。こういった光景は、コロナ禍のラーメン店では見慣れた光景と化しているはずだ。

感染リスクが高い?
券売機のタイプを解説

 近年では、券売機を設置するラーメン店が多いが、全ての客がボタンに触れるため、感染リスクが高いとされている。

 そもそも券売機には、どのような種類があるのだろうか。