生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【Twitterフォロワー30万人超の精神科医が教える】「優れたもの」と「優れた人」の“意外な共通点”とは?

結局、選ばれるものとは?

きょうは、いつもとは違った角度からのお話をしたいと思います。テーマは「優れたものの選び方」です。

結論からいうと、試しに使ってみて「なにもおかしたことがないな」というものであれば、それを選ぶようにしてるんですね。つまり、「引っかかることが、なにもない」というものを選ぶということです。

使ってみないとわからないこと

アテクシ自身の例でいうと、スマホで無料のメモアプリを使っています。日ごろ思いついたことをその都度、メモアプリに放り込んで保存しておくんです。それをベースにTwitterやVoicy、書籍の執筆に役立てたりしています。

メモアプリも、いろんなものがあって、それぞれ使い勝手が違います。まず、アプリを開くのに時間がかかるとか、メモを入力したはずなのにデータに反映されてないとか、そういったことは論外ですよね。

でも、そういうことって意外とあるんです。入力したメモの順番がズレてしまうとか、こういうことも起きますし、なぜかリンクが正式に貼れないとか、いろんなことが起こるんです。

優秀なものとは?

そういう引っかかりがないものを最終的に選んで使っているんです。アイデアが思いついたら、その場でストレスなくすぐにメモれる。保存したメモもストレスなく扱える。なにかとり立ててすごいことができるわけじゃなくても、やりたいことが当たり前にできるということです。

そういう点でアテクシが使っているメモアプリは「Google Keep」。これは使っていてストレスがまったくなく、超優秀で日々愛用しています。

本当に優秀なものは、これは人にもいえることですが、当たり前のことを当たり前にできるということなんです。とり立てて際立った特徴がなくても、そのほかの落ち度がなければ、それは呆れるぐらい優秀なんです。

優秀なものと優秀な人の共通点とは?

いまの時代は、当たり前のことができなくても、なにか特別なことができる一芸に秀でたものを売りにしようと考えがちです。基本的な機能が充実していないのに、他の製品と差別化しようと特別な機能を売りにしても、結局は本末転倒なんですね。

仕事も同じだと思うんです。なにか特別なことができても、当たり前のことを当たり前のようにできないと、まわりに迷惑がかかります。著作にしても、目玉のテーマを設けて自分を売り込もうとしても、基本ができていないと長続きはしません。

優れたものと優れた人には、当たり前のことが当たり前のようにできるという共通点があるんですね。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。