感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】嫌われる人の話し方

必ず否定から入る人

きょうのひとことは、
「“いや・でも”を極力使わない」

仕事でもプライベートでも、会話のなかで「いや」とか「でも」をよく使う人がいます。

とくに「でも」から話しはじめるのがクセになっている人は、けっこう多いんですね。

人からなにかを提案されたとき、ひと言めに「でも~」と否定から入る人も多いです。

一方、まわりを見ていると、いろんなことがうまくいってる人は、「でも」をほとんど使いません。

なにかを提案したりしても、「でも」と否定から入って、ダメな理由やできない理由を並べ立てるよりも、どちらかというと、なにごともやってみなくてはわからないというスタンスで、「どうすればできるか」という可能性について思考を広げる傾向にあります。

「でも~」と話しはじめることが多い人は、とくに自分が詳しい分野でもないのに、否定的な意見をいって、保守的なマインドになりがちです。

なにかと現状を変えることに勇気をもてない性質だったりするので、「でも~」となりがちなんですね。

その人自身に悪気があってやっていることではなく、無意識のクセになってしまっているわけです。

そうなると、新しいことをとり入れようとしないスタンスにつながるので、長い目で見れば、その人自身の成長の可能性が狭まってしまいかねません。

アテクシのまわりを見渡してみると、それぞれの分野で成功を収めている人がいます。

そういう人たちに、精神科医であるアテクシの専門分野ではないけれど、チャレンジしてみたいことを相談したりすると、「でも」と否定から入ることは、まずありません。

「それ、面白いですね」とかいいながら、できる可能性について思考を広げようとしてくれるんです。

すると、なにか思いついたら、「この人に話してみよう」という気にもなります。

そういうふうに「でも」を使わない人には、きっとまわりからいろんなアイデアや提案がもちかけられることが多いと思うんです。

もしかしたら、それがその人自身の発想の種になることもあるでしょう。

「面白そうだね」「こうすればいいんじゃない?」とかいってくれたら、うれしくもあり楽しい気持ちになります。

もちろん、実際にやってみたらうまくいかないことかもしれませんが、なにかにチャレンジしようとするときには、最低限のリスク回避をしつつも、やってみるべきだと思うんです。

やってみて、うまくいかなかったら、そこでやめればいいだけのことも多いでしょう。

少なくとも、すぐに「でも」と却下するのは、もったいないことです。

「でも」は一切使わないくらいのつもりでいたほうが、もしかしたらいろいろとうまくいくし、人間関係もプラスに働いてくんじゃないかと思います。

無意識に「でも」をたくさん使う“否定癖”のある人は、なにより自分自身にとってよくないでしょう。

「あの人に話しても、どうせ否定的なリアクションが返ってくる」などと思われると、話を持ちかけられなくなるでしょうし、目に見えないところで人間関係を広げる機会を失うことにもつながりかねないからです。

きょうのひとことは、
「“いや・でも”を極力使わない」
でした。

参考になったかしら?