今の社会には「ボランティア」や「クラウドファンディング」、「オンラインサロン」、「推し活」など、さまざまな「与える」そして「受け取る」関係性が生まれています。楽しめる人は「与えあう」活動に参加するほど、心の余裕ができて、心が豊かになっていきます。しかし、一方で、楽しめない人は「与えあう」活動に対して、「搾取される」とか「いいように利用される」と思ってしまいます。どうしてそのような違いが生まれるのでしょうか。そこで今回は心理カウンセラーの大嶋信頼さんの著書『「与えあう」ことで人生は動きだす』(青春出版社)から、「与えあう」ことで自分や周りがどう変わるのかを紹介します。
「与えあう」を楽しめる人、楽しめない人の違い
「与えあう」という活動を楽しめる人がいる一方で、楽しめない人も少なくありません。
「与えあう」を楽しんでいる人を見たら、「善人ぶっている偽善者」とか「お金と時間に余裕があるからそんなことができるんだ」などと、嫉妬の気持ちから、否定的に見る感じになってしまいます。
さらに、「与えあう」活動を本当に楽しんでいるグループを見ても、「自分はそこに参加する資格がない」と尻込みしてしまうんです。
なぜなら「あなたは利己的だ」と責められてしまうような感覚になるから。