本場のサウナの入り方と
ロウリュのマナーをおさらい

似ているようで少し違うフィンランドと日本のサウナの入り方似ているようで少し違うフィンランドと日本のサウナの入り方

 日本でも昨今のサウナブームに乗って「ロウリュ」が浸透してきていますが、本場のサウナの入り方をおさらいしておきましょう。

1)公共サウナは基本的に水着着用
 裸OKのところもありますが、各サウナのルールに従って。わからないときは周りの人を見て判断。サウナに入る前にはシャワーを浴びて体をきれいに洗いましょう。

2)お尻の下にはサウナシートを敷いて
 サウナの中に入ったら温度が下がらないようドアはきちんと閉めて。お尻の下に敷くサウナシートは通常各サウナに設置されています(リネンや木製の板、使い捨ての紙タイプなど)。板の場合は軽く水で洗ってから使用しましょう。自分専用のシートを持っておくのも◎

3)ロウリュは2回までがマナー
 ロウリュとは、サウナストーンに柄杓で水をかけて蒸気を出し、温度を上げる行為。地元の人によれば公共サウナでは、周りの人にひと声かけて、一度に2回までがマナーなのだとか。ただ、今回さまざまなサウナに入って分かったことは、一度に何回もかけて温度を上げまくるコマッタさんもいるということ。熱すぎて無理! と思わず飛び出してしまったサウナもありました。マナーを守って楽しんでください。

4)温まったら外へGO!
 サウナは団らんの場なので、日本のように無言でじっと我慢比べをする必要はありません。お隣同士、和やかにおしゃべりしながら入ってOK(騒ぐのはNG)。温まったと感じたらサウナの外へ。湖や海があればドボンと浸かってクールダウンしましょう。

 1~4を繰り返して、良きタイミングで上がります。ちなみにサウナハットは地元の人はあまりかぶらないようですが、髪の保護になるのと、熱をダイレクトに感じにくいので個人的にはおすすめです。現地で購入すれば旅の思い出にもなりますし。またサウナのなかでは裸足ですが、外の床や岩場が歩きにくいこともあるので、ビーチサンダルもあると役立ちます。

「ととのう」はないけれど……

自然に身をゆだねて穏やかな時間を楽しんで自然に身をゆだねて穏やかな時間を楽しんで

 日本でよく聞く「サウナでととのう」という表現。フィンランドに同じような言葉や概念はないそうですが、現地の方に説明すると「意味はなんとなくわかる」とのこと。いつの日か「Totonou」がフィンランドで流行る日がくるかも?

 フィンランドのサウナはどれも個性豊かで、生活に結びついたすてきな文化。地元の人とおしゃべりしてみたいなと思ったときにもおすすめです。お気に入りのサウナを求めて、各地で入り比べてみるのも楽しいですよ。

 次回はヘルシンキとタンペレのおすすめ観光スポットをレポートします!