まだ内定がない23年卒の就活生が、これだけはやるべきこと2023年卒の学生の就活は終盤に入ったが、「まだ内定がない」という就活生も間に合う(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2023年卒の学生の就活は終盤に入った。すでに24年卒の夏のインターンシップが開催され、参加している学生もいる。とはいえ、「まだ内定がない」という23年卒の就活生も間に合う。しかるべき方法を採りさえすれば、自分と本当に合う企業を見つけられるのだ。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント・福重敦士氏が、自分に最も合う企業に内定するための就活のコツや、めまぐるしく変わる就活の動向について解説する。

まだ内定がない学生に
ありがちなこと

 2023年卒の就活では、すでに大手企業で内定懇親会が行われたり、終わったりしている状況です。内定式そのものは10月ですが、6月1日の事実上の「解禁日」が過ぎれば、6月中に内定懇親会を行う企業は多いです。

 しかし、まだ行き先が決まっていない学生もいると思います。とはいえ、自分に合う企業と出会う方法はまだまだたくさんあるので、落ち着いて就活の仕切り直しをしてほしいと思います。今回はその手順や考え方をお話します。

 この時期にまだ内定がない学生の特徴として、「宝くじ症候群」にかかっている場合があります。天文学的な確率でしか内定をとれない企業ばかりを続けざまに受けて、落ち続けるパターンです。決して能力がないわけではなく、そうした企業はそもそも応募者数に対する採用人数が極端に少ないため、ある程度準備ができている優秀な学生であっても、最後は運と縁の世界です。

 たとえば、大手企業で30人の採用枠があったとします。仮に文系・理系を半数ずつ採ったとして、文系なら15名、男女半々として、実際は7名程度しか枠がないことになります。採用枠がそもそもない企業を何十社と受けていても、結果が芳しくないのは無理からぬことです。

 アイドルグループの一員になるオーディションを受け続けて落ちたとしても、その人は人間として魅力がないわけではないでしょう。そのレベルの確率の会社ばかりを受けて、はじかれているに過ぎないので、今一度受けるべき企業について見直すのが近道です。