また、もう一点ありがちなのは、面接に落ち続けることで、自己PRや志望動機を話すときに、一種の「負のスパイラル」に陥ってしまうことです。面接でNGが出ると、「自分の受け答えの仕方や自己PRに選んだエピソードの内容などに、落ち度があるのでは」と考えてしまいます。もちろん直したほうがいいこともありますが、多くの人は改善するつもりで、どんどんより無難に、より自分の尖ったところやカドを削るような受け答えをし、個性を削ってしまいます。
その結果、企業から見て没個性的な、特徴のない学生像に収まってしまい、次の面接でも内定を得ることができないという人が多いのです。これは大変もったいないことなので、個性をなくす方向の修正にならないように気をつけてください。
自分に本当に合う
企業の見つけ方
そのうえで、今だからできる「きらりと光る企業」の見つけ方を伝授しましょう。泥臭い方法と思われるかもしれませんが、結局は就職ナビサイトや就職紹介会社だけに頼らず、「自分でも探す」ことが重要です。
たとえば、そのひとつの方法は、過去の記事でも紹介しましたが、「業界✕展示会」という魔法の検索ワードを使って、知らなかった企業や自分が行きたかった業界の周辺の業界を見つける方法です。
それから、行きたかった会社と付き合いのある会社を探すこともお勧めします。要は行きたかった会社の取引先ということですが、たとえば製造業なら、その製品を卸している先の企業(すなわちその会社がモノを売って、お金をもらっている企業)があるでしょうし、原材料を調達している企業(その会社がお金を払って、モノを買っている企業)もあるでしょう。自分の興味を広げ、行きたかった業界に携わる業界を見つけることができます。
利用しない手はないのが、大学の就職課です。直近で(できれば1カ月~2カ月以内)企業の求人票がきているか、チェックすることを忘れてはいけません。企業が「直近に」「大学を指定して」「求人票を出している」のは、その大学の学生をほしいと思っているからこそです。あなたはその大学に在籍していることで、少なくとも企業の求める条件のひとつを満たしていることになり、それだけでも結果につながりやすいからです。
そして、内定がない学生のご両親にぜひともしてほしいことがあります。それは、ご両親が自分の仕事の具体的な内容を就活生であるお子さんに話すということです。