レジスタントスターチ・ダイエットとは、冷ました主食を食べるダイエット法です Photo:PIXTAレジスタントスターチ・ダイエットとは、冷ました主食を食べるダイエット法です Photo:PIXTA

世の中にはさまざまなダイエット法があり、新しいものもどんどん出てきます。体質的に合う合わないもありますが、それ以上に大切なのが「その方法でなぜやせるのか」という、ダイエットの「理論」を知ることです。今回取りあげるのは、「レジスタントスターチ・ダイエット」。レジスタントスターチとは何で、なぜやせるのか。また、レジスタントスターチ・ダイエットのコツを解説します。(管理栄養士 岡田明子)

そもそも「レジスタントスターチ」とは?

「ごはんを冷まして食べる」「おにぎりを食べる」というダイエットが数年前から話題になっています。この鍵を握るのが「レジスタントスターチ」。今回はこの「レジスタントスターチ」について解説をしていきます。

 デンプンの一種であるレジスタントスターチ。デンプンは、すべて小腸で消化されると考えられてきましたが、近年、デンプンの一部が消化されずに大腸に運ばれることが明らかになりました。このようなデンプンを「レジスタントスターチ」と言います。

 現在、レジスタントスターチは、健康な人の小腸内で消化吸収されないデンプン、およびデンプンの分解物の総称と定義されています。つまりレジスタントスターチとは、小腸で消化吸収されないため、食物繊維と似た働きをするデンプンなのです。

 食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の予防や改善に役立ちます。また、血糖値の急な上昇を抑えてくれる働きもあるため、肥満予防にもつながる機能性成分です。