自分は話下手だと思っている人の大半が、実は「聞けているようで聞けていない」、聞き下手なのです。逆に、人と話すのがうまい人は、例外なく聞き上手でもあります。
聞き方を改善すると、相手からどんどん話しかけてくれるようになります。その結果、自分の話も聞いてもらえるようになります。話し方を改善しなくても、人とうまく話ができるようになるのです。
そして聞き方を改善する方法は、とても簡単でシンプルなものです。
なぜここまで断言できるのかというと、私自身が、話し下手で悩んでいたから。
かつて私は、歩合制の営業マンでした。「セールストークが下手だから売れないんだ」と、真剣に悩んで話し方を学び、トークに磨きをかけていました。
しかし、話せば話すほど、相手は怒りだし、
何とか売れた商品も返品されるか、クレームになるか。
結果が出せない毎日で、膨らむのは借金ばかり……。
そんな、将来に何の展望も見い出せないとき、私はある技術と出合います。そして、半信半疑で試したところ、自分でも信じられないほど結果が出ました。
何カ月もまったく売れなかった私が、その翌月に、営業成績全国トップになったのです。
すべては、「聞き方」に問題がありました。私自身「聞き方なんてそんなもの、自分はできているよ」と思っていたクチでした。ですが、聞き方の技術を身につけるにつれ、いかに話を聞いていなかったかを思い知らされました。