今回は、あなたをクリエイティブにするために、「年に1回だけやればいいデスクトップの変更作業」、についてお伝えします。
レコード会社の社員時代はプロデューサーとして、ミリオンヒットを10回記録するなどトレンドを牽引し、絶調期にニュージーランドに移住。その後、12年かけてリモートワーク術を構築してきた四角大輔氏。彼のベストセラー『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』は、次世代のミニマリストのバイブルにもなった。
この連載では、四角氏のあたらしい著書『超ミニマル主義』の中から、「仕事術」「ワークスペース」「働き方」「スケジュールとタスク」「デバイスと情報」「思考と習慣」……etc を「手放し、効率化し、超集中する」ための【全技法】を紹介していきます。

結果を出せる人は、年に1回「デスクトップ」の何を変えているのかPhoto: Adobe Stock

〔デスクトップの写真を変える〕2~60分/年に1回

 PC内蔵のデスクトップ用画像から、直感的に「好き」と思う1枚を選び、待ち受け画面とデスクトップにセット。

 以上、わずか2分で、1日に最も長く眺める窓を「いい風景」に変えられる。

 さらなる絶景を目指したい方のためのステップがある。

過去最も感動した景色を思い出そう

 まず、きれいなデスクトップを眺めながら、半生を振り返り、過去最も感動した景色を思い出そう

 そして「ただ好きな画像」じゃない、「人生の一番」を選ぶのだ。

 キャンプの時に見た、満天の星空?
 旅先で遭遇した、世界遺産の荘厳さ?
 子どもの頃に見た、真っ赤な夕焼け?
 今でも忘れられない、心が震えたあの絵画?

 その画像を持っているなら、すぐデスクトップと待ち受け画面に設定しよう。

 なければ、良質な写真が100万枚単位で掲載されていて、著作権フリー&無料の「Unsplash」と「Pixabay」を利用するといい。

 見ているだけで精神が安定したり、心が静かに高揚するような画像をセットしよう。

結果を出せる人は、年に1回「デスクトップ」の何を変えているのか主宰するコミュニティの仲間の、デスクトップのビフォー
結果を出せる人は、年に1回「デスクトップ」の何を変えているのか主宰するコミュニティの仲間の、デスクトップのアフター
画像は、旅先で撮った写真とのこと。「半生を振り返り、真剣に写真を選んだからこそ、PCを開くたびに感動して、エネルギーが高まるようになりました!」とのコメントもくれた

 リラックスはいい集中力を自然に持続させ、トキメキ感はあなたをクリエイティブにする。

 ここで投資する時間は後に大きなリターンをもたらすことになる。この先ずっと脳のパフォーマンスに寄与し続けるのだから。

結果を出せる人は、年に1回「デスクトップ」の何を変えているのかぼくのiPad Proのデスクトップ(ホーム画面)は、世界一好きな南仏マントン。何度見ても心が喜ぶ。パリもニースも大好きだけど、一番じゃないからそうならない。iPadのデスクトップには、アプリとウィジットしか置けないので、アプリの整理さえできれば散らかることはない。iPhone同様、一画面に全アプリを格納

『超ミニマル主義』では、「手放し、効率化し、超集中」するための全技法を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

(本原稿は、四角大輔著『超ミニマル主義』から一部抜粋したものです)

結果を出せる人は、年に1回「デスクトップ」の何を変えているのか四角大輔(よすみ・だいすけ)
執筆家・環境保護アンバサダー
1970年、大阪の外れで生まれ、自然児として育つ。91年、獨協大学英語科入学後、バックパッキング登山とバンライフの虜になる。95年、ひどい赤面症のままソニーミュージック入社。社会性も音楽知識もないダメ営業マンから、異端のプロデューサーになり、削ぎ落とす技法でミリオンヒット10回を記録。2010年、すべてをリセットしてニュージーランドに移住し、湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営む。年の数ヵ月を移動生活に費やし、65ヵ国を訪れる。19年、約10年ぶりのリセットを敢行。CO2排出を省みて移動生活を中断。会社役員、プロデュース、連載など仕事の大半を手放し、自著の執筆、環境活動に専念する。21年、第一子誕生を受けて、ミニマル仕事術をさらに極め――週3日・午前中だけ働く――育児のための超時短ワークスタイルを実践。著書に、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』(サンクチュアリ出版)、『人生やらなくていいリスト』(講談社)、『モバイルボヘミアン』(本田直之氏と共著、ライツ社)、『バックパッキング登山入門』(エイ出版社)など。