目的語と加工語で
一致する重複系

 まず読み進めて比較しやすいように前回紹介したパターンの全メニューをおさらいしておきます。

 [入れ替え系4種]
●子音交換 ●母音交換 ●子音母音交換 ●倒置
 [増減系4種]
●部分削除 ●部分挿入 ●頭部付加 ●語尾付加
 [重複系3種]
●部分重複 ●完全重複 ●部分重複合体
 [特殊系3種]
●体言用言変化 ●近似反復 ●印象派

 今回は[重複系3種][特殊系3種]へと進みます。

 [重複系3種]
 これは、目的語と加工語で、一致している部分が複数文字あるもの。重なっている割合が、さらなる分類細分化のポイントです。

●部分重複

 目的語と加工語の一部分が一致しているもの。さらに分けると、「中間部が一致」「頭からある部分までが一致」「お尻からある部分までが一致」の3パターンがある。2ヵ所以上一致する部分があったらそれは凄い(いますぐ例が出ないぐらいです)。

 [実例]武家諸法度トリック(ハット)、マサチューセッツ効果大(工科大)。

●完全重複

 目的語と加工語の発音が完全に一致しているもの。これは深みを感じます。音としてはまったく同じというもの。なので、ダジャレ単体で聞いても意味がわからないのです。会話中に出てこないとわからないのですが、これ、ダジャレとわかってもらう会話術に少々テクが必要なので、試行錯誤しつつ精進を。逆に、文字で書けばわかりやすい。

 [実例]鳥獣ギガ(戯画)、アウトハイ印籠(インロー)、代案レイン(ダイアン)。

●部分重複合体

 目的語、加工語の頭とお尻がまったくかほぼ同じな2語をつないで、あたかも1語であるような印象を与えるもの。人名ならば作れる対象がよくある。漢字とカタカナも面白い。<●部分重複>の亜流とも言える。

 [実例]ライオネル・リッチー・ブラックモア(そのまま)、ロバート・レッドフォード・チリペッパーズ(レッドホット)、真木蔵人チアリ(クロード)。