入れ替え・増減・重複意外の
構造を持つ特殊系3種

 [特殊系3種]
 ダジャレ構造における大きな3つの要素である、「入れ替え」「増減」「重複」以外の構造を持つもの3種を分類上、特殊系としてまとめました。これら3種は、各々の構造に共通項はありません。また、既出の生成パターンにカテゴライズしてもいいケースも多くあり、分類にとらわれず、変わったパターンを意識するエクササイズと考えていきましょう。

●体言用言変化

 目的語、加工語のどちらかが体言、もう一方が用言で、お互いが作用し合ってうまくセンテンスとして成立しているもの。ここに含める厳密なガイドラインは極めて設定しにくいのですが石黒式として「用言から体言、体言から用言への崩れ方が自然で、会話中に自然に滑り込ませられるもの」とします。

 [実例]またフラれたリウム(プラネタリウム&また振られた)、ヘンデルとグレてるよ(グレーテル)、出ました達郎(山下)、里中待ち焦がれてるんだ(満智子)、胃にモッツアレラチーズ(もたれたー)、てめえ! シュバイツァーろかあ!(しばいたろかあ!)。

●近似反復

 他の多くのダジャレパターンと一線を画すのは、重なった文字が一切ないこと。似た音の2語を、つなぎゼロでただ続けるだけ。同母音連続の語が作りやすい。

 石黒式ダジャレの定義においては「助詞・助動詞でつなぐものは無限に作れるのでダジャレとは言わない」ということは今まで書いてきたとおり。しかし、この近似反復はそれと違ってハイレベルなのです。似た語だからといって続ければなんでも成立するわけじゃないのは、試してみればわかります。

 といっても意味を付けることにこだわることはありません。あくまで成立するなと感じる語感やリズム感を重視して。ここから先のガイドラインの明文化は僕の研究課題でもあります。

 [実例]あくせくアクセスビシバシ石橋を叩いて渡る