米電気自動車(EV)大手テスラが19日発表した7-9月期(第3四半期)決算は好調だった。だが目を見張るような内容でなければ、同社の株にとって十分良いものとは言えない。その証拠に、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、時価総額の新たな目標として「アップルとサウジアラムコを合わせた額」という無謀な数字を掲げた。それは約4兆4000億ドル(約658兆円)になる。19日の取引終了後に発表された7-9月期決算は、売上高が215億ドル、営業利益は37億ドルだった。売上高と営業利益は過去最高を記録したが、いずれも市場予想に届かなかった。市場予想は、今月公表された四半期販売台数が予想を下回ったことを受け、すでに引き下げられていた。時間外取引で株価は下落した。