4歳の娘を持つ筆者は先日、初めて幼稚園の運動会に参加した。感動すると思いきや、感動を上回る楽しさがあった。そこで、保護者が我が子の運動会で充足を得るための三つのポイントを考えてみたい。(フリーライター 武藤弘樹)
我が子の運動会
経験を積むほど有意義に?
先日、筆者は4歳の娘(幼稚園の年少クラス)の運動会に参加した。初めての「我が子の運動会」であり、参加前は「感動するのだろうな」と予想していたが、実際の感想は予想と少し違った。たしかに感動もあったのだが、それよりも楽しかった。そして、備えや心構えさえあれば、次回参加時はさらに有意義に、さらに楽しくすごせる確信があった。
筆者が実際に体験した、示唆に富むエピソードがある。保護者競技に綱引きがあって、クラスの保護者対抗で勝負をするのである。年少、年中、年長の計3クラスで、筆者は年少クラスでの参加であった。
同じクラスの、あるお父さんが軍手を装着しているのを発見し、「あっ、それは賢いですね。来年は僕も軍手を持ってこなくては」などと世間話をしているうちに時間となり、初戦の対戦相手となる年中クラスの保護者陣と対峙した。こちらで軍手をしていたのは先程話したお父さん1人だったが、年中クラスでは5、6人のお父さんが軍手であった。筆者のチームは完敗した。
勝ち上がった年中クラスは、年長クラスとの対決になった。年長クラスでの軍手装着者は男女全員(20人弱)であった。結果、年長クラスが完勝した。
よくできた寓話(ぐうわ)のようであるが、実際の出来事である。運動会は年に一度しか行われないとはいえ、経験が積み重ねられるほどより万全な態勢で臨むことができる。
本稿は、我が子の運動会をエンジョイしまくった筆者が、「保護者向け・さらなる有意義な運動会のために」といった趣向の、参考程度のガイドとしたい。