(1)一度覚えたことをそのままにせず、必ず復習する。

(2)1回目の復習は遅くとも翌日までに行う。

(3)1日後、1週間後、1カ月後など、間隔を空けて復習する。

(4)覚えるまでの回数には個人差がある。自分に合ったペースと回数で復習する。

 また、記憶の仕組みを利用して覚える方法もある。

 1つ目は、「エピソード記憶」を使うことだ。エピソード記憶とは、経験や出来事に紐づく記憶のことである。実際に自分で体験してみる、人に話す、頭の中でストーリーを作るなどすると、記憶に残りやすくなる。

 2つ目は、視覚的な補助を使うことだ。脳は文字よりも絵や映像のほうが覚えやすく思い出しやすいという性質を持つ。写真やイラストを活用するとよい。

 3つ目は、関連づけて覚えることだ。新しい知識を覚えるときは、自分がすでに知っている知識と結びつけると、覚えやすくなる。

◇2位……「目的」と「ゴール」を明確にする

 2位は、「目的」と「ゴール」を明確にすることだ。100冊の著者の多くが、「どうなりたいのか(=理想、目標)」、そして、「何のためにそうなりたいのか(=目的、理由)」を明確にするべきだと説いている。それには2つの理由がある。

 1つは、勉強する気持ちを持続させるためだ。「なんとなく」始めた勉強は長続きしない。目的や目標がはっきりしてこそ、意欲的になれる。100冊の著者の多くが、目標を達成した自分と、そのときの気持ちを想像するほど、理想に近づきやすくなると述べている。

 もう1つの理由は、やるべきことを具体的にするためだ。「なりたい自分」を詳細にイメージすることで、目標達成のためにすべきことがわかりやすくなる。何のためにその勉強をしているのかを意識できているか否かで、勉強の成果は大きく変わる。

 目標と目的が明確になったら、次は「それを絶対に達成する」という意志を強く固めることだ。「いつかなれたらいいなぁ」とぼんやり考えるのではなく、「絶対に」「~までに」「必ず実現する」という主体的な気持ちが強いほど、成果につながる。