関節とは?股関節の仕組み
そのためには、関節についてより詳しく理解すると役立ちます。股関節は、「大腿骨(だいたいこつ)」の上端にある「骨頭(こっとう)」と呼ばれる球状の部分が、骨盤の「寛骨臼(かんこつきゅう)」と呼ばれるカップ状の陥凹部に収まっていて、股関節を形成しています。この関節は、あらゆる方向にスムーズに動くべきものです。
正常な股関節では、その寛骨臼が骨頭の約4/5を包み込んでいて、それにより関節を安定させています。股関節が安定し、さらに周辺の筋肉と協調することで、私たち人間は脚を前後左右に可動することが可能になっているわけです。
そして股関節は、「大腿骨頭(身体にある2つの球体の形をした骨)」が連結している関節の中でも、肩関節と並んで大きいものです。人は肩に重みがかかる…と言いがちですが、実際は毎日どこへ行くにもあなたの体重を運んでいるのは腰部なのです。
座るだけで股関節を柔らかくする「90/90ストレッチ」
まず紹介するのは、「90/90(ナインティーナインティー)」と呼ばれているストレッチです。これで股関節の可動域を高め、腰痛の緩和も目指します。
このストレッチの実施方法:
週に2~3回(片側5~10回の繰り返しを両側で2セット)行うことで、股関節の可動性を維持し、場合によっては必要な可動性を得ることができるストレッチ方法です。この「90/90ストレッチ」は、股関節を動かすのに必要な「大腰筋」と「腸骨筋」と大内転筋・薄筋・長内転筋からなる「股関節内転筋群」…の主要筋群を刺激していきます。