Q1. お酒を飲むときは、何か食べた方がいいのでしょうか?
A1. お酒を飲む時に、何も食べない人や、食べても少量の人をよく見かけます。アルコールには、ほとんど栄養素が含まれていないため、お酒を飲むだけでは、体に必要な栄養素を補うことはできません。つまりお酒を飲む時は、しっかりと食べ物で栄養を補うことが大切です。しかし、一緒に食べるものの量や質を考えないとエネルギーオーバーになってしまいます。
ビール自体のカロリーは、1缶(500ml)で約200kcalなので、ご飯1杯分(150g)と同じくらいのエネルギーです。しかし、含まれている栄養素を見ると、ご飯1杯分にはタンパク質、カルシウム、ビタミンB1、食物繊維などが含まれているのに対し、ビールには、ビタミンB1や食物繊維などが含まれていません。
お酒を飲むときは、タンパク質が豊富な、お刺身、焼き魚、焼き鳥、枝豆、冷奴などのメニューや、ビタミン、ミネラルが豊富な、サラダやおひたしなどを一緒に取るようにしましょう。
揚げ物や脂っこいメニューは、脂質が多く、脂質異常症のリスクが高まるので控えましょう。また、胃がからっぽの状態でお酒を飲むとアルコールの吸収が早まるので、何か食べてからお酒を飲むことで、胃への負担が減り、悪酔いを防ぐことができます。
Q2.蒸留酒は太らないと聞いたのですが?
A2. ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒は糖質を含みます。焼酎やウィスキーなどの蒸留酒は糖質を含まないので太らない……そう思っていませんか?
「蒸留酒は、糖質を含まないので血糖値を上げないお酒。飲んでも太らない」と思っている方もいますが、血糖値は糖質の量だけに左右されるわけではなく、アルコール濃度やインスリン分泌などにもよります。また、アルコールそのものにもカロリーがあります。
どんなお酒でも飲みすぎは良くないですし、一緒に食べるものを選ぶ必要があります。また、お酒を飲むことで食欲がわき、脂っこい食事が欲しくなります。お酒には脂肪の代謝を抑制する働きもあるため、飲酒量が増えれば、体脂肪も減りにくくなります。