それは、店のコストについて考えることで理解できる。店を開いても客が来なければ、店舗を借りる費用や人件費などの分だけ赤字になる。これを固定費と呼ぶ。客が1人前の料理を頼むと、追加的に材料費がかかる。これを変動費と呼ぶ。

 1500円の定食の材料費が500円だとしよう。客が1人来ると収入が1500円増える一方で、費用は500円しか増えないから1000円儲かる。これを粗利と呼ぶ。固定費分の赤字が、客が1人来るたびに粗利分だけ減っていき、プラスになれば店は黒字となる。その時の客の人数を損益分岐点と呼ぶ。

 さて、食べ放題の客が来ると、客にとっては4500円分の食事でも、材料費は1500円だけであるから、店は代金である3000円との差額である1500円だけ粗利が稼げていることになる。客も店もハッピーなのである。

 さらに、食べ放題にすることで店の人気が高まって満席になったとしよう。空席が1つ埋まるごとに1500円の粗利が稼げるわけであるから、店にとっては大いにうれしい話であろう。