株式投資で資産2億5000万円を築いている現役サラリーマン投資家の愛鷹氏。2008年から株式投資をはじめ、これまで通算66もの銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。“テンバガー・ハンター”の異名をとる。2021年は9年連続テンバガー達成。会社員として働きながらテンバガーを連発する【愛鷹式】超分散投資術を徹底解説した初の単著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)から、一部を抜粋・編集し、一度買ったら決算を都度確認するだけでほとんど売らない、というサラリーマンでも再現性の高い超シンプルな投資法を紹介する。

【お金を増やす】<br />資産2億5000万円を築いたサラリーマン投資家がやっている!<br />「決算短信」の読み解きかたイラスト:タラジロウ

10倍株の決算短信を読み解く

【前回】からの続き では、具体的に決算短信をどう読むか? ベネフィット・ワン(2412)の決算短信を例に読み解いてみましょう。ベネフィット・ワンは、パソナグループ(2168)系の福利厚生代行サービス会社です。この銘柄は、私が2015年に1株389円で購入して、2021年に株価が10倍株となり、最高株価は約6000円となりました。

【お金を増やす】<br />資産2億5000万円を築いたサラリーマン投資家がやっている!<br />「決算短信」の読み解きかた

まずは、次のいちばん上の項目、①「1.2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)」に着目します。そこの「(1)連結経営成績(累計)」を見ると、2022年3月期第1四半期の営業利益は②31.4%のプラスとなっています。

前年の2021年3月期第1四半期の営業利益は③13.0%と前期比増益でしたから、2期連続で営業利益がプラスとなり、なおかつ前期よりも営業利益は増えていることから、稼ぐ力が確実に強まっていることがわかります(ちなみにプラスだと数字に何も印がつかず、マイナスだと数字に△がつきます)。

営業利益率を計算すると26.2%から33.5%へと前期比で高くなっており、より握力を高めさせてくれる結果でした。

今後も増益が続きそうか?

次に、④「3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)」という項目に着目します。営業利益の予想を見てみると、第2四半期(累計)が⑤18.5%のプラス、通期では⑥20.2%のプラスとなっています。

この予想の通り、2桁の増益基調が続けば、さらに投資家の期待と支持を広く集めるようになり、長期的な株価の上昇が期待できそうです。もちろん業績予想はあくまでも予想であり、外れることも考えられるので過信は禁物です。【次回に続く】

※本稿は『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。