誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />“気まずい人”をどうするか…ストレスフリーの人間関係のつくり方

気まずい雰囲気の人との関係

なんだか近ごろ、気まずい雰囲気になってしまった人っていませんか? なにかちょっとした出来事がきっかけだったり、意思疎通の行き違いだったり、いろんな経緯があって、本当はもうちょっと仲よくしたいとは思いつつ、なんだか気まずい……。

そういう人に、よかれと思って話しかけたりフォローしたり、場合によっては下手(したて)に出て相手の機嫌をうかがったり。結論からすると、そういうふうに、とりつくろうとするのはやめたほうがいいです。骨折り損になりかねません。

気まずい雰囲気は、そのまま放置しておくのがいちばん。気まずい雰囲気には、必ず原因があります。そして、相手が心にわだかまりを抱いていることの現れでもあります。そんなところで、あなたが一生懸命になってとりつくろうとしても、なんだか媚びるような、顔色をうかがうな、上下関係が生じることにもつながります。

必要以上の関係性を求めない

そういう人間関係は、アナタが望んでいることではないでしょう。そのようにして復活させる関係性は、健全ではないのです。だから、どうしようもないと思って、いったん自然の流れに任せるしかないと割り切ったほうがいいんです。

相手の心が打ち解けるのを待つというか、待つ必要もありません。たまたま時間が解決してくれて、相手の雰囲気がよくなり、お互いに打ち解けてきたら、自然と関係性は修復するでしょう。それまでは、積極的には接触しなくてもいいと思います。

うまくいく関係性はうまくいくし、うまくいかない関係性は結局、うまくいかない。仕事上、接触が必要なのであれば、必要最低限のやりとりをすればいいだけですし、それ以上の関係性を求めないことも大事です。職場は仲よくするところではなく、あくまで仕事をするところなのですから。

その人への“執着”は必要なのか?

人間関係というのは水物なんです。運や状況に左右されやすく、相手の気持ちがあってのことですから、必ずしも自分の思い通りにはいかない。相手に対して明らかに迷惑をかけたというのであれば、きちんと謝るべきですが、それでも関係性がギクシャクするのであれば、無理に修復しようとしなくてもいいです。

時の流れが解決してくることもあるし、解決しなかったらそのままでいい。1人の人物に執着しなくてもいいんです。ほかの良好な人間関係を大切にして、楽しみましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。