おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。
資産運用においては「思い切りがよい」のはNG
本書にも書いているように、今や普通預金に入れていてもリスクが高い時代。なるべく早く「資産運用」を始めていただきたいと思うのですが、初めての運用を失敗に終わらせないための原則を2つお教えします。
① 思い切らない
② 短期的な結果に、一喜一憂しない
コツコツと長い目で運用する
まず①の「思い切らない」についてです。
たとえば、「普通預金に200万円あるから、全部は怖いけど、100万円くらいで何か投資商品を買ってみよう!」。初めての資産運用で、こんな思い切ったことをしてはいけません。
万が一うまくいけばよいですが、ここで損をしてしまったらきっと「もう一生運用なんてしない!」という残念な結果になってしまいます。
②の「短期的な結果に、一喜一憂しない」ことも大事。
運用を始めると、自分の資産の増減が気になります。増えている時は嬉しいけれど、減ってしまうと心がざわざわしてしまうもの。「これ以上下がったら大変!!」と思う気持ちも分かりますが、慌てて売ってしまっては、資産は減るだけ。
経済は変動するものです。永遠に下がり続けることも、永遠に上がり続けることもないと知って、長い目で運用をすることが重要です。
一般に、短期で売買をする投資は値動きが大きく、長期で持つほどに価格のブレは収まってくるといわれています。
*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。