AGEsはどのように蓄積されるのか

 AGEsが体内に蓄積されるのには二つのルートがあります。まず、食べ過ぎなどで血液中のブドウ糖が過剰な状態が続くと、体内の細胞や組織、臓器を作っているタンパク質に糖が結び付き、それが体温で熱せられてAGEs ができるという体内で作られるルートです。もう一つは、食べ物に含まれているAGEsを摂取することで体内に入ってくるルートです。

 血糖値が高い状態が続くと、体内のタンパク質が糖とくっついてAGEsがどんどん作られていきます。また、普段よく食べている物にAGEsが多く含まれているものがないかを知ることはとても大切です。ここからは、AGEsを作らない食べ方を考えてみましょう。

対策1:糖質を過剰摂取しない

 糖質を減らすとなると、ご飯や麺類などの主食を減らしたり、食べなかったりすることをイメージしがちですが、糖質は主食以外でたくさんとっている場合があります。まずはそこをチェックしてみましょう。

 例えば、飲み物として水やお茶以外を飲んでいる方は、糖質を多く含んだ飲み物を飲んでいないかチェックしてみましょう。ジュースや炭酸飲料には、たくさんの果糖が入っているものが多いです。缶コーヒーは微糖のものを選んでいるという人、微糖コーヒーであっても回数を重ねれば、摂取量も増えるので注意しましょう。

 また、健康や美容のための栄養ドリンクや、忙しいときにエナジードリンクを飲む方が増えています。しかしこれも意外と多くの糖質が含まれています。よく飲むドリンクの成分表示を一度チェックしてみましょう。

 ドリンク以外としては、甘いお菓子やアイスクリームなど、間食の質や頻度もチェックしてみましょう。

 次にチェックしてほしいのは主食です。食物繊維が多く含まれている玄米やもち麦、全粒粉パン、蕎麦に変えることで血糖値の急上昇を抑えることができます。