■よくあるクライシス4
学校(校風など)が合わない

 若者は適当能力が高いので、ご縁のある学校の雰囲気に、よくも悪くもどっぷり染まっていくものです。

 それでも中高一貫校はどこも個性が強いですから、中には、

「みんなガツガツ勉強している雰囲気についていけない」
「自分が浮いているように感じる」

 などと、「学校が合わない」と感じてしまう子も出てきます。これまで「自分はできる子」と自負していたり、憧れて憧れてようやく入った志望校だったりすると、余計にその落差にショックを受けてしまうようです。

子どもが「落としどころ」を
見つける手助けを

 親は子どもが「違和感を持った」感覚を、まずは認めてあげてください。そして、お子さん自身がその違和感をちゃんと言語化できるように、じっくり話を聞いてください。

 その積み重ねをしていくうちに、100%は馴染めなくても、そのうち仲の良い友達ができて「その子と過ごす時だけは楽しい」とか、「この先生のこの授業だけは面白い」とか、少しずつ馴染んでいく部分ができてきます。部活や同好会、同じ趣味の仲間を見つけるなどするのも良いでしょう。

 本人が自分で「落としどころ」を見つけられれば、全体としてバランスが取れて、生活も落ち着いていきます。

 物事には良い面と悪い面が必ずあります。あら探しをしたら、どんな学校でも悪いところはいっぱい出てくるもの。そんなことも学ぶ機会にしていけると良いですね。