今日はやる気が出ないというときは、お金持ちになるイメージをしたり、労働の対価を計算してみたりして、お金のことを考えるとモチベーションアップにつながるだろう。
◇質は量から生まれる
おもしろい企画やいいアイディアは、量から生まれることが少なくない。かの有名な作曲家モーツァルトは35歳で死去するまでに600曲を作ったといわれる。ベートーベンも650曲、バッハは1000を超える曲を生み出している。ただ、それらがすべて傑作というわけではなく、今日でも聴かれている曲は一部にすぎない。ピカソも生涯で8万点以上の絵を描いたといわれるが、それだけ膨大な量の絵を描いたからこそ、いくつかが高い評価を得たと考えることもできる。
要するに、大切なのはいきなり質を求めるのではなく、まずは量をこなすことだ。その過程でオリジナリティが生まれたり、質の高いクリエイティビティが育まれたりする。それまで飽きずに継続することもポイントだといえるだろう。
◇お金持ちほどよく働く
「遊んでばかりで仕事をしない」、お金持ちに対してそんなイメージをもつ人は少なくない。しかし、実際にはお金を稼ぐ人ほど労働時間が長いことがわかっている。
マサチューセッツ工科大学のドラ・コスタは、1890年から1991年の所得と労働時間の関係を調査した。すると、1890年代にはもっともお金を稼ぐ人たちが、もっとも労働時間が短かった。しかしそれが1973年までにお金を稼ぐ人とそうでない人の労働時間の差は小さくなっていき、1991年にはもっともお金を稼ぐ人がもっとも働くようになった。スティーブ・ジョブズは1日18時間働いていたといわれる。寝食を忘れるぐらい仕事にのめり込んで働く人が、お金持ちになるのだろう。
◇幸せになるお金の使い方
人は時間を節約するためにお金を使うと、幸せな気分になれる。ハーバード・ビジネススクールのアシュリー・ウィランズの調査によると、人は時間を節約することにお金を使った日にはハッピーな気分になれる。徒歩ではなくタクシーを使う、自炊ではなく外食するといったように、時間を有効活用するためにお金を使うと、幸せな気分になれるのだ。忙しいと悩んでいる人は、時間の節約につながるサービスはケチらずに、積極的に利用したほうがQOLを上げられるはずだ。