極地に適応したその生態とは?
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体毛が白いのでシロクマとも呼ばれますが、体表は黒色で白く見える毛は中空になっている透明な毛です。毛の中に空気があることで断熱性が高まり、北極の冬もしのぐことができます。泳ぎも得意で1日に数十キロメートルを移動することが可能です。学名のUrsus maritimusは「海のクマ」という意味で、海棲哺乳類として分類されています。
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脂肪を蓄えたワモンアザラシを主食としており、氷上で待ち伏せによる狩りを行います。アザラシが呼吸のために上ってくる穴のすぐそばで待ち構え、水面に顔を出したところを襲います。また前足に体重をかけて氷を崩し、氷の下の穴に隠れている赤ちゃんアザラシを狙うこともあります。非常にすぐれた嗅覚をもち、1km以上離れた場所から獲物の臭いをかぎ分けることができます。
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ホッキョクグマの足は前足には水掻きがあり、氷の上で滑らないように肉球がよく発達しています。足の裏の毛とともにブレーキの機能を果たすと考えられています。氷の上で体重を分散させるため、足裏は幅広く大きな面積を有しています。