人気の「時短型」英語パーソナルジムが指南するTOEIC500点台の人が陥りがちなポイントと200点アップの秘策とは?500点台でぶつかるのがリスニングの壁だ。聞き取りが苦手なら五大ルールを知ろう。特集『一度覚えたら忘れない英語勉強法』(全16回)の#7では、500点台から一気にTOEICの点数を上げる秘訣に迫った。(ジャーナリスト タカ大丸)
東京大学の新入生でも
TOEICの平均点は680点
企業の採用や昇進、海外赴任の要件にもなり、避けては通れなくなったTOEIC。とはいえビジネスパーソンは忙しい。仕事や家事をこなしながら、TOEIC500点台を700点台まで2カ月で一気に上げるにはどうすればいいのか。
「時短型」の英語パーソナルジムとして人気の「ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)」は、1日1~1.5時間、3カ月程度の勉強でTOEIC L&Rテスト(リスニング・リーディング)の点数を400点上げた受講生も輩出している。同スクールを運営するスタディーハッカー代表取締役の岡健作氏と、同社取締役でイングリッシュカンパニーで英語教育を担当する田畑翔子氏に独学で勉強する際の秘訣を聞いた。
過去に大学受験生の予備校事業も手掛けていた岡氏によると、「500点台はボリュームゾーン。東京大学の新入生がTOEICを受けると平均点が680点くらいなんですよ。京都大学なら630点前後。ですから700点台を取るのは意外と難しい」と指摘する。
それでは500点台はどの程度のレベルになるのか。
「500点台の人は、高校レベルの文法が多少抜けているところはあるとしても、中学レベルの文法はできている。長文も時間をかければある程度正しく読める、というくらいの実力の方が多いです」(田畑氏)。
時間をかければ読めるのはいいが、TOEICには時間制限もある。さらに問題なのは「リスニングスキルにも影響する」ということだ。
500点台はリスニングの壁にぶつかる。次ページでは、苦手な聞き取りを克服する五大ルールを伝授する。