主体的になれない3つの要因
あなたが今、「自分には主体性がない」と感じているとしたら、それはあなただけじゃないから大丈夫。多くの方が同様に感じているのではないでしょうか?
私も30代半ばで非認知能力に出合うまで、誰かに言われたことや自分に期待されていることをきちんとこなすのが良い人生だと思っていました。そして、「私の人生って何なのだろう」と自分を見失っていたのです。まさに、自分で自分の人生を決めていない、「主体性がない」状態でした。
では、どうして私たちの多くは、そんなふうに感じるのでしょうか? 私は次の3つの大きな要因が私たちから主体性を奪っていると考えています。
まず1つ目は、親・先生・大人・先輩・上司など、上の人の言うことを聞いてそのとおりに行動するのが「良い子」というトップダウンの関係。
次は、「出る杭は打たれる」という恐怖から、「みんなと同じ」や「指示待ち」になるということ。
そして3つ目がイヤイヤ期、反抗期への向き合い方です。
そもそも、イヤイヤ期も反抗期も学術用語ではないそうです。本来、イヤイヤ期は「第1次自己主張期」、反抗期は「第2次自己主張期」というのだそうです。
私たちはイヤイヤ期、反抗期という言葉を使うことで、自己主張を悪いものとして捉えがちです。特に反抗期は、子どもとしては自分の意見を言っているだけなのに、親としては自分の意見と違うとき、自分の意見に従わないときに「反抗するなんて!」となります。
こんなふうに、トップダウンで押さえつけられて、自分の意見を主張するのは「良い子」から外れると教えられてきたのに、大人になっていきなり「自分の意見を言いなさい」「主体的に行動しなさい」と言われても戸惑うのが普通ですよね。
いかがでしょうか? トップダウン、出る杭、「反抗するなんて!」に思い当たることはありませんか? 私たちの多くは、そもそも主体性を育むような環境に置かれてこなかったのです。
それがグローバル化、多様化、AI化が加速する前代未聞の変化の激しい社会に放り込まれたことで、自分で答えを見つけなくてはいけなくなりました。ハードルが高いと感じて当然です。
だから、安心してね。私たちは何歳になっても、新しいことを学ぶことができます。人生に遅すぎることなんてない。
今日が一番若い。今日が最初の一歩。今日、今このとき、ここから始めればいいのです。
そして、あなたはきっとできます。やり抜きます。
「主体性」がやり抜く力を支える
主体性のメリットとして忘れてはならないのが、「最後までやり抜く」力です。
私はよく「コミット」という言葉を使います。日本語にあえて訳すとしたら、「やり抜く覚悟」「欲しい結果を出す責任」とでもいうのでしょうか。
『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる 大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ボーク重子 著
自分らしいキャリア構築にコミットするからこそ、あなたはこの本を手にしています。それはどういうことか? 何としても自分らしいキャリア、生き方を構築していくという覚悟があるということです。そして、その覚悟を結果として出していく責任を負うということです。
あなたは、誰からも「やりなさい」なんて言われていません。それなのに、この本を手にしています。
それは、自分で考えて、探し求め、選んで、行動に出た結果です。これが主体性、そして主体的行動です。あなたはすでにそれを経験しています。あとは、これを意図的につくり出し、繰り返していけばいいだけです。
主体的であるときは、行動の結果にも自分で責任を持ちます。「この程度でいいや」「言われたことはやった」ではなく、より良い結果を手にしようとします。
だからこそ、何があってもやり抜く。主体性こそが私たちをゴールに導く鍵なのです。







