自分かも?と思った人へ、
生き方のヒント!

書影『発達障害の人が見ている世界』『発達障害の人が見ている世界』岩瀬利郎著(アスコム刊)

 注意力散漫でいつも失敗ばかり。そんな自分を根本から変えたいと思う人も多いかもしれませんが、脳の特性による不注意を一気に改善することは困難。

 自分を変えようと焦るよりも、まずはミスを減らす仕組みをつくることを第一歩にしましょう。

 チェックシートやタスクリストの他におすすめなのが、上でも書いた“意識づけ”です。自覚している“やってしまいがちなミス”をリスト化し、たびたび見返しましょう。

 スマートフォンのメモ機能を使えば、いつでも見ることができて便利です。それによって自分のミスの傾向が意識にすりこまれ、自然と注意深くなっていきます。

 自分改革より、リスト化で意識づけの習慣をつけることから始めてください。

岩瀬利郎(いわせ・としお)/精神科医、博士(医学)、東京国際大学医療健康学部准教授

岩瀬利郎(いわせ・としお)
精神科医、博士(医学)。東京国際大学医療健康学部准教授/日本医療科学大学兼任教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。著書に『心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版』、『心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版』(ともに共著、翔泳社)など。メディア出演に、テレビ東京系「主治医が見つかる診療所~寝起きの悪い人と寝起きのいい人の体は何が違うの~」、NHK BS プレミアム「偉人たちの健康診断~徳川家康 老眼知らずの秘密~」など。