「日光浴」がガンを予防!?

 十分に日光に当たるか、ビタミンDを正常レベル以上に保つことは、多くのガンの予防に役立つようです。ビタミンDレベルの高い人は、低い人と比べて、大腸ガン、乳ガン、前立腺ガン、食道ガン、咽頭ガン、すい臓ガン、白血病などの発症リスクが2~8割も低下するようです。日光への露出の多い女性は乳ガンのリスクがかなり低下しました。日照量の多い地域に住む人は肺ガンのリスクが低くなるようです。

 また、大腸ガンや乳ガンの患者でビタミンDレベルが高いと生存が向上する、という報告もあります。

ビタミンD不足で高血圧や糖尿病、
心臓疾患リスクが大幅に増加

 ビタミンDが不足していると、心臓発作や心不全、脳卒中などの心血管疾患のリスクが高くなります。例えば、40歳以上の男性でビタミンDレベルが低い場合は、心筋梗塞のリスクが2倍以上に増加するようです。

 ビタミンD欠乏は、心血管疾患に通じる高血圧や糖尿病のリスクを増加させます。ビタミンDレベルが低い人は、高血圧のリスクが7割、糖尿病のリスクが4割も増加するという研究結果があります。

現代人はビタミンD不足
適度な日光浴がオススメ

 実際には、かなり多くの人がビタミンD不足かもしれません。米国の女性を対象とした大きな調査では、なんと7割がビタミンD欠乏である、という事実が明らかになりました。さらに、日照量の少ない北欧ではなく、ハワイで行なわれた調査において約半数がビタミンD不足状態でした。

 日光にあたることが少ない生活、特に夜型の生活や、常に日焼け止め剤などで紫外線をしっかりブロックしている人はビタミンD欠乏の危険性が高くなります。高齢者は皮膚でのビタミンDの生産力が低下します。ビタミンDの生産力には個人差があり、皮膚の色が濃くなるほど生産効率が悪くなります。

 また、冬季は日照量が少ないためビタミンDが不足しがちです。身体のビタミンDの生産量は、夏季の晴天とくらべて、晴天でも半分に、曇天では4分の1に減少します。

 適度な日光浴をするか、食事やサプリメントでビタミンDを適切に摂取することは、健康のために大きな利益がありそうです。食物では、サケやウナギのような脂肪の多い魚、卵黄、乳製品、キノコ類に多く含まれます。適度な日光浴は、条件にもよりますが、週に3日、1日に約15分間、日差しが強い時間帯に日焼け止めなしの状態で、肌の3~4割を日光にさらすことで十分なようです。