真犯人は日本経済の衰退
「安いニッポン」現象ではないか

 少し視線をひいて俯瞰(ふかん)的に状況を眺めると、結局のところ、日本が貧しい国になってきたということが最大の犯人ではないでしょうか。

 インバウンドの観光客が、「日本は安い安い」と喜んで滞在してたくさんのお金を使ってくれています。日本が成長しなかった20年の間、ずっと成長し続けた国々にとっては日本の物価はとても安いのです。我々にとっては安くはない電力料金でさえも、彼らから見れば支払える範囲内です。

 ということは、われわれが電気代を高いと嘆いている最大の理由は「給料が上がっていないから」ではないでしょうか。日本がもっともっと稼げる社会だったら、電力料金が2割上がったからといってもなんとかなるはずです。

 つまり怒っている暇があったら、日本経済を拡大させる方法に思考エネルギーを100%注いだほうが未来は健康的かもしれません。とはいえ出費が重なるこの生活、まずは何とか乗り切りたいところですね。